中小河川改良工事(1号工)落札動向分析 予定価格1億8357万円、地元勢の競合と見られます

リード

愛知県は2026年8月20日、中小河川改良工事(1号工)を開札します。予定価格は1億8357万円(183,568,000円)で、県内の河川改修としては中規模の案件です。7月24日公告、入札方式は事後審査で、過去類似5件を受注した地元勢の競合になると見られます。

案件の概要と発注条件

本案件は土木一式工事として、7月24日に公告されました。ICT指定、遠隔臨場、余裕期間、週休2日を条件に盛り込んだR7国補正の工事です。予定価格1億8357万円は、県発注の河川改修としては中規模帯に位置します。

入札方式は事後審査です。開札後に落札候補者の資格を確認する方式で、参加のハードルを下げる狙いがあると見られます。週休2日と余裕期間対象を組み合わせており、工期に調整余地を持たせた設計と見られます。ICT指定は施工の生産性向上を前提とする条件です。

過去類似工事から見える落札傾向

当欄が集計した類似5件は、(株)伊神工業、(株)大崎工務店、(株)加藤建設、(株)水野建設、(株)須藤建設工業が1件ずつ受注しています。5件を5社が分け合っており、特定業者への集中は見られません。

落札額の規模差が大きい点に留意が必要です。伊神工業は6720万円、大崎工務店と加藤建設は各330万円で、本案件より小規模です。予定価格1億8357万円に近いのは、水野建設の1億4300万円と須藤建設工業の1億2957万円です。規模が近いこの2件が、今回の参考度が高いと見られます。

落札率は5件中2件で判明しています。水野建設が94.0%、須藤建設工業が90.4%で、平均は約92.2%です。伊神工業、大崎工務店、加藤建設は落札額が非開示のため算出できません。判明分は90.4%から94.0%まで3.6ポイントの幅があり、案件規模により競争の強弱が分かれると見られます。河川改修工事としては、中位からやや低めの水準です。

元設計との因果関係

本工事の元設計は、2025年4月24日に名古屋三河道路設計業務委託として実施されました。設計業務は(株)エイト日本技術開発が受託し、落札率は80.3%でした。設計受託者と工事受託者は別と見られます。

設計と工事は因果連鎖でつながりますが、業種も金額規模も異なります。設計の80.3%を工事の落札率と単純比較する意味は乏しいと見られます。設計段階の受託構図が工事参加者に直結するとは限らない点に、留意が必要です。

想定落札ラインと注目ポイント

平均落札率92.2%を予定価格1億8357万円に当てはめると、想定ラインは約1億6925万円です。下限90.4%〜上限94.0%で見ると、約1億6595万円〜約1億7255万円の範囲になります。非開示3件を含まない2件のみの平均のため、この想定には幅を持たせる必要があります。

開札まで残り約24日です。まず自社の河川改修工事の施工実績を、公告の参加資格要件と照合してください。

【出典】

  • 公告詳細: 公告書(愛知県)
  • 落札集計: 過去5件(本サイト独自集計、集計日2026-07-27)
  • 類似案件: cosine類似度上位5件(同project_type限定)